開発機種 第2部
フィルムカメラが終わりまして、世の中様変わりを見せています。
私としては寂しい限りですが、世の中と言うことかもしれません。
独立してからの開発機種を載せたいと思います。
10年近くたっているものもありますし、進化の激しいこの業界では
少し前のものは公開した方が次の世代の人のためになると思います。
3次元CADでしか設計できない若い人たちが、頭の中で3次元を描けないのがかわいそうです。
まあ、仕事も減ってきまして、暇になり、これからどうしようと思うこの頃です。
技術者の報酬が増えない(出世しないと報酬は増えないし、出世すると実務が出来ない)この國は
その報いを受けているのかもしれません。
フィルムカメラの設計依頼がありました
ラストカメラとして売られています
プラモデルのように部品を自分で組み立てて作ります
結構写りは良いですよ、普通の人で6時間から8時間かかります
最近量産になった、アームです
パテントを取ってあります
高級モニターアームです、
外観からして、高級です。あたりまえか。
動きもスムーズで、しっかり止まります。
一台売れたら、いくらで貰っていますので、注文の方、よろしく。
昔、ペンタックスがデジタル双眼鏡を出していました
性能の割に高くて使いにくかったので消えてしまいました。
やはり競争相手がないと進化しないものです。
その頃設計した、デジタル双眼鏡です。
テレとワイドに切り替えられるものです。
テレ側は対物レンズを双眼鏡と共用しています。
電池はCR-2でした
中身は結構充実していました。
これは量産されました
こちらは廉価版です、さらに小型化しました
これは、開発中に下火になりボツになりました
さて、はやりの携帯用のレンズです
高性能のレンズを積んで、部品点数も少なく組みやすいものでした
磁石と板バネを使って、薄く高性能を狙いましたが
依頼先によると、月100万台以上作らないと採用されないと言うことで
生産能力の都合で断念したそうです
一眼レフのAF用サブミラー付きのクイックリターンミラー機構です
スイングバック機構でバウンドもほとんど無い(他社はバウンド防止機構を付けていました)
クイックリターンミラー機構でした。
これはパテント出願用です、実際に量産されたものです